黒猫が主人公の人気シリーズ最新刊「ルドルフとスノーホワイト」が刊行

黒猫が主人公の人気シリーズ最新刊「ルドルフとスノーホワイト」が刊行 猫好きの皆さんならば「ルドルフとイッパイアッテナ」という児童文学作品はきっとご存じかと思います。そのシリーズ4作目となる最新刊「ルドルフとスノーホワイト」(講談社)が昨年11月に刊行となりました。前作が2002年2月の刊行でしたので、実に10年ぶりの続編となります。

 当編集部もこのシリーズの大ファンで、遅ればせながら続編が出たことを最近知ってさっそく購入、一気に読んでしまいました。というわけで、今回はこちらの本について簡単に紹介したいと思います。(概要のみで展開の詳細は伏せています)

 念のためご存じない方に向けて解説しますと、本シリーズは黒猫の主人公・ルドルフとその周りの猫たちを中心に描かれている、猫目線の物語です。作者は斉藤洋さん、挿絵は杉浦範茂さんで、1作目の「ルドルフとイッパイアッテナ」は1986年に刊行。ストーリーの展開や文調が子どもや猫好きのみならず広い範囲で人気を呼び、NHK教育テレビの「てれび絵本」で放映されるなど、大きく取り上げられました。以降、2作目「ルドルフともだちひとりだち」(1988年)、3作目「ルドルフといくねこくるねこ」(2002年)とシリーズは続いています。

 黒猫のルドルフは岐阜県で女の子に飼われていたのですが、ひょんなことから長距離トラックに運ばれて東京の町に来ることに。そこで大きなトラ猫「イッパイアッテナ」との出会いを皮切りにさまざまな猫たちと関わることになり、思いもかけない出来事を通して成長していく、といったストーリーです。

 4作目となる今回では、タイトル通り「スノーホワイト」というメス猫が登場します。ほかにも何匹かの新キャラクター猫がいて、ずいぶん登場人物(正確には登場猫物ですかね?笑)が増えたなあという印象。基本の舞台はこれまで同様に江戸川近くの東京エリアですが、物語の後半では横浜にも遠征することになります。今回もルドルフたちが機転をきかせてちょっとした苦難を乗り越えていく様子は相変わらず痛快で、私たち人間からすれば思わず感心してしまうのでは。

 一方で、猫目線から見た世界ならではの面白さや苦労などが見えるのもこのシリーズの特徴。児童向けということもあってとても読みやすく、親子で楽しめる一冊となっています。ちなみに前作までを読んでいない方でもあらすじが分かるよう工夫して書かれていますが、きっとシリーズ通して読んでみたくなるのではないでしょうか。過去3作を既に読んだ方でも、これを機に読み返したくなるかもしれませんね。

 書籍はA5判サイズで287ページ、値段は税込1,470円です。

【情報源】
ルドルフとスノーホワイト(講談社BOOK倶楽部)