「猫の森の物語」楽しく読めて猫との付き合い方を考えるきっかけにも

「猫の森の物語」楽しく読めて猫との付き合い方を考えるきっかけにも 基本的に地域の猫関連ニュースを紹介しているねこ経済新聞ですが、新しい試みとして今回は書籍をご紹介。機会があって読ませて頂いた本「猫の森の物語」(五月書房)を取りあげたいと思います。

 こちらは今月中旬に出版されたばかりの一冊で、著者は南里秀子さん。キャットシッターのパイオニアとして、1992年に日本初となる猫専用の留守番サービスを開業。2002年にはもし飼い主が亡くなってしまった際には残された猫を引き受けて面倒をみるという「猫の森」システムをスタートさせ、出会った猫はのべ5万匹にものぼるという経歴を持つ方です。

 「猫の森の物語」は、雑誌「猫びより」で連載中の「ウエルカムごろん」7年分をまとめたものとなっており、味のある猫たちの写真とともに、南里さんが経験してきた猫たちとのドラマやエピソードが200ページ以上にわたって綴られています。

 東京・多摩のマンションの一室を「猫とシニアにやさしい」をコンセプトにリフォームしてオープンした「猫の森」ですが、現在は都内千駄ヶ谷の「桜舎」、和歌山県那智勝浦町の「猫楠舎」の2カ所で展開されているそう。

 「猫も人も『ご機嫌 元氣に』」「肚を割ってつきあえば、猫こそ人生の師匠!」「あなたが元気なら、猫は大丈夫」「ゆるゆる主義」「私たちは何も持たない猫師匠たちから、本当の豊かさと心の平安を學ぶことができる」などなど、猫たちとの出会いと別れを繰り返しながらさまざまな経験をされてきた南里さんの言葉の数々は、愛猫家の皆さんの心にもきっと何か影響を与えるのではないでしょうか。

 人間に十人十色という言葉があるのと同様に、猫たちも非常に個性豊か。同じ種類でも性格や行動パターンはそれぞれ異なり、必ずしも「これ」といった決まった付き合い方はありません。読み進めるにつれて、南里さんの経験に基づいたさまざまなエピソードに時に癒され、時に考えさせられる。そんな一冊となっています。

 南里さんは2006年に猫の森を株式会社として法人化。キャットシッターの育成や猫セミナーの実施などにも尽力されているそう。この本のほかにも「猫の森の猫たち」「猫パンチをうけとめて」(幻冬舎文庫)、「猫と暮らせば」(小学館文庫)、「それいけ、キャットシッター!」(双葉社)などの著書も出版されています。機会があれば手に取ってみてはいかがでしょうか。

【情報源】
猫の森の物語(五月書房)
猫の森